2016-01-01から1年間の記事一覧

最近よく聞くFintechについての入門がわかる一冊。 柏木亮二著「フィンテック」日経文庫

あらすじ フィンテック(FinTech)というのは、金融(Finance)+技術(Technology)を併せた造語であり、金融サービスがIT技術の発展に伴い、今までよりも便利で使い易いサービスになって来ているぞ〜という本。FinTechの具体例として、電子決済、家計簿アプリ、保…

数学科は一体何をしているのか..........

[Abstract] この記事では、数学科に所属している私が他学科によく聞かれる「数学科って何やってるの?」という質問に対する僕なりの考えを書いてみた。数学科(私が純粋数学専攻なのでそのことを念頭に置いている。)と他の理系学科との違いを主に書いている。…

深夜アニメはこんなに増えたのに仕事にありつけないのか。。。書評「声優魂」

深夜アニメをよく見るので、作品を作ってる人はどういう人たちなのか興味を持ったので、今回はアニメ業界でも花形?の声優についての本を選んでみた。 1.あらすじ 声優業界がどれほど大変な現場なのかをベテラン声優の大塚明夫が解説していく形式の本。具…

確率分布の期待値や分散をどのように推定するか?パラメータ推定のお話。

植物の種子数や工場の不良品数などのデータが与えられていて、「そのデータは何かしらの分布になっているのではないか」と考えたくなるような場合、まずその分布の期待値や分散が分かると非常にうれしいです。その際に用いられる手法に「モーメント法」と「…

統計学入門 ~二項分布について~

こんばんは。あいびすです。プログラミング言語Rと統計学を勉強中なのでその勉強過程のメモとして、今回から統計学入門についての記事を更新していこうかなと思います。初回は二項分布について焦点を当てていきたいと思います。1.そもそも二項分布とは? 確…

ラノベはテンプレばかりじゃない! 書評 至道流星著 「羽月莉音の帝国」

こんばんは。あいびすです。 昨今すごい数のラノベが出版されていますよね。アニメ化なんかもされて最近だとこれ*1とかこれ*2が有名でしたね。撮り溜めしているだけですが。 そんな中で今日は一風変わった*3ものを紹介したいと思います。今回紹介するのは、…

僕も受験の頃にこういう知識があれば良かった…書評「外国語学習の科学 第二言語習得論とは何か」

こんばんは。この夏、海外からの人たちが集まるワークショップに私は参加するので、英語の勉強に本腰を入れようと思ってamazonでよさげな本を探していたところ、今回紹介する本の評判がよかったのでぽちってみました。 外国語学習の科学―第二言語習得論とは…

書評 神取道宏著 「ミクロ経済学の力」

ブログを更新するのがかなり久しぶりになってしまいましたが、決して面倒になっていたわけではありません!ちょっと息抜きしてただけです(笑) 今回紹介するのは、神取道宏著「ミクロ経済学の力」です。 この本の評判を経済学研究者や経済学専攻の大学(院)生…

とりあえず近況を…研究・勉強で困ったとき

この時期は卒研や卒論・修論発表などで理系の方は研究に追い込まれている(いた)ようですね。私の知人も最近発表が終わったとか言ってましたが。 私の場合、大学院へ進学するので修士のゼミが早くも今週から始まるようです(他の人たちはどうなんでしょうか)。…

音大出身者ってぶっちゃけ…

以前、こんなTweetをしたら深夜のわりにエンゲージメントが高く意外に関心があるのだと思いました。@ibisfesyaru 例えば、日本でもトップの芸大でも学部卒だとこの表を見る限りでは100人中1人しかプロオケに入団していないし、院卒に関してはもう「」だよね…

主成分分析その1

こんにちは。今回は主成分分析を勉強したので、その方法を具体例を用いて説明していきたいと思います。拙い説明でありもっと良い方法があるかもしれませんがご容赦ください。 0.主成分分析とは? 高校の定期試験の点数(数学、国語、物理、日本史、倫理etc…

ヒト真似にはちゃんと意味があった!

今回の記事は備忘録として、実験心理学の内容を書いていきたいと思います。学ぶというのが「まねぶ」(真似をするという意味)が由来であるという話をどこかで聞いたことのある人がいるかと思います。その「まねをする」という行為には、ミラーニューロンシ…

最近取り組み始めた本 金明哲著 「Rによるデータサイエンス」 森北出版株式会社

今回は書評というより最近取り組んでいる本の進捗状況です。Rを使い始めたのが去年行った統計数理研究所でのワークショップ的なところであり、せっかく使ったのだからもう少し勉強してみたいと思い、今はこういう本に取り組んでます。 Rによるデータサイエン…

選択肢が豊富ならば良い選択ができるのか? 書評 「選択の科学」 シーナアイエンガー著 櫻井祐子訳

久々に行動経済学の本を読んで面白いと思った本を紹介します。私を含め、現代人はかなりの数の選択を日々行っていると思います。かっこいい言い方をすると「意思決定」をしていると言えます。意思決定というと、社会人なら企業のM&Aや株の投資、学生なら部活…