現代文の問題を解いているお話。

なんでこんなことしようと思ったのか。

昨年色々なことがあり*1、データサイエンティストとして現在の会社に転職した。社内ではエンジニアと呼ばれることもある。転職時にこの職種をやっていく上で必要なのは、分析に必要なコードをスピーディに書けるかどうかだと思っていた。しかし実際には、コードを書くよりも他人の書いたコードやドキュメントを読む時間の方が圧倒的に長いため、文章をきちんと読んで理解するスキル、いわば現代文で培われると言われるスキルも結構重要だと思った。比率で言うと書く時間:読む時間= 3:7くらい。仕事でしこたまそれをやっている分慣れていると思っていたが、疲れていたり、内容が難しかったりすると、誤った理解をしてしまったり、読み落としが多くなることがわかった。そのため、自分のコンディションが今正常なのかどうかを客観的に判断、あるいは丁寧に読むor書く訓練の一貫として現代文の問題を解いてみようと思い立った。*2

どんな感じで勉強しているのか

問題集は、マーク式基礎問題集現代文 (河合塾シリーズ)入試精選問題集 7 現代文 4訂版 (河合塾シリーズ) を使っている。マーク式を選んだ理由は、「採点がしやすく、正誤が簡単にわかり、自分の頭のバグり判定をしやすいから」というのと「似たり寄ったりの微妙な選択肢を適切に排除する訓練になるから」という2つの理由がある。記述式も加えているのは「文章構成力を培う訓練になるから*3」という理由で取り組んでいる。土日どちらかで1時間ほど時間をとって、時間制限を設けて問題を解くという受験生のような生活をしている。特にどこの会社の参考書が良いとかはよくわからないが、大手予備校か入試過去問を使えば事足りると思っている。

問題を解いている最中

問題文に傍線が引いてあって、「〜とはどういうことか」「・・・とあるが、それはなぜか」「筆者の考えに最も近いものは何か」「この時の彼の気持ちは何か」のような、受験期には親の顔より見た(????)問いに答えていく。「マーク式は消去法で答えろ」みたいな文句を太古の昔は聞いた気がするが、これは問題文の適切な言い換えであっても引っかかって選択肢から外されてしまうので、これだけに頼るのは良くないと思っている。また、微妙な選択肢を排除しきれないという難点も抱えている。ここで、プラスアルファで意識していることとして、自分なりの解答を文章の形で頭の中に思い浮かべて、それと選択肢を照らし合わせていくという手法をとっている。選択肢の読点ごとに文章を区切って、本文との整合性を判断するというよくある受験テクニックもやる。記述式については、問いに答えるためのキーワードとなる単語を抽出し、それらを要約するという形で問題を解いている。

また、当然だけど、飛ばし読みは絶対にしない方が良いと思っている。じっくり読んでも制限時間的にそんなにきつくなかったので、前後関係や主述関係、比較、因果関係などはかなり意識的に読むようにしている。そもそも、日常的に文章読む上で誤読しないよう訓練することが目的のうちの一つなので、ここで飛ばし読みしたら本末転倒になってしまう。

問題を解いた後

現代文の問題最大のバグはこの答え合わせだと思う。そもそも間違った解答したやつが、解説を読んで「なるほど!確かにそうだな!俺が間違ってた!」と理解するだろうか。多分解説も理解できないのではないだろうか...。それはさておき、マーク式の場合は、解答だけでなく、そこに到るまでの過程が俺の考えとどれくらい異なっているのかあるいは問題作成者がどれくらい俺よりポンコツなのかを確認しながら答え合わせをする。意外と難しいのが小説で、<常識>*4をどこまで使用して良いのかの判断がつかず、迷った選択肢や記述に対して、解説がいまいち納得できないものがある。ここは課題がまだ解決できていないが、形容詞や副詞の使い方から登場人物の気持ちを把握するという神ゲーを感覚でやるしかないのだろうか。方法論がある人いたら教えて欲しい。

取り組みの感想

1ヶ月くらい取り組んでみて思ったのは、評論はほぼ満点を取れるものの、小説は点数がブレてしまう。特に「主人公の気持ち」のような登場人物の心情把握が異常なまでに下手くそで、些細な動作や表情変化から感情を読み取るのがどうも苦手なようだった。記述については、もともと文章を書くのが不得意な所為もあって、多分第三者の指導を受けながら勉強した方が良いような気もする。あるいは、100~200字程度の短い文章を書いて、推敲を重ねる、言い換えをする、なんかの訓練をするのが良いように思う。あと、このブログ記事を読んでわかるように、とにかく構成が下手で、思いついたものから書く癖がある。バーバラミントでも読んだ方が良いのかな。良い参考書や修行方法があれば誰か教えて欲しい。

*1:この記事を見て bislogyaruka.hatenablog.com

*2:当たり前ではあるが、問題を解けば読解力があがるということは無いと思うので、自分が何を考えながら読んでいたのか、解説と照らし合わせながらやっている。そうした過程で、自分の考え方の癖だったり、誤解しやすい箇所に対する対策を考えていきたい。

*3:文章書くのまじで苦手なので...

*4:例えば、「顔を赤らめる」「下を俯いた」などの表現は人が恥ずかしい時に使われる表現でもあるが、この表現が出てきたら、「あ、こいつは恥ずかしがっているんだ!」と評価して良いのかという問題。文脈によるのではあるが、その文脈を判断するのが意外と難しかったりする。アスペだからか?