さっそく読んだ本の書評を。「いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学」
今回紹介しようと思うのは、「いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学」という本です。たまたま図書館の新着棚にあって「時間無いわとか思ってる僕にぴったりな本だ()」と思い手に取りました。時間の使い方が下手な人やいつも提出物がぎりぎりになってしまう人にとってはなるほどと思う内容かもしれません
1、「スラック」と「トンネリング」が計画を狂わす?
スラックとは、英語で「ゆるみ、たるみ」を意味します。本書ではスラックを「精神的な余裕」として扱っており、スラックがあれば人は自分の持っている資源(例えば時間やお金など)を必要以上に消費してしまう傾向があるということを主張しています。トンネリングとは欠乏に対処することのみに集中してしまうことです。
これら2つが起こると問題解決が難しくなるそうです。
2、たとえば?
スラックが関連している問題として例として挙げられるのが定期テストやレポートなどの提出物です。定期テストの日程や宿題の提出日はあらかじめ決められており、「まだ当分先だからやんなくても大丈夫でしょ」という気持ちになった方もいるかもしれません。この場合、「スラック=試験や課題の提出期限までの時間」が豊富にあるので人はそれを浪費しがちであるということが本書で述べられています。
実際、学生自身にレポートの提出期限を決めさせたところ多くが学期末に設定したが、その人たちは提出率が悪かったという調査ものっています。
3、じゃあどうすればよいのか?
1つの解決策としては、提出期限日を定期的に設けるのが良いそうです。こうすることでスラックが小さくなり集中して課題にエネルギーを投下しやすくなります。
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- 作者: センディル・ムッライナタン,エルダー・シャフィール,大田直子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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